白玉屋新三郎の白玉粉で紅茶白玉を作る

熊本の老舗白玉屋さん【白玉屋新三郎】の白玉粉で白玉を作った。…白玉作ったの、何十年ぶり?

白玉といえば、子供の頃は家でも時々作っていた。 殆ど粘土遊びの延長みたいなものだったけれど。 私の家で作る白玉は平べったい円盤型(真ん中を少し窪ませて…例えるなら赤血球の形)で、 それが普通だと思っていた。外で白玉を戴く機会なんてなかったから。

でもこちらの大ベテラン・創業370年の白玉屋新三郎さんのところの白玉は、真ん丸。その形状に鈍い衝撃を受ける。真ん丸なのか…! しかもうちで作っていたものより、かなり小さいお上品サイズ。

かなり強めのアッサムで白玉粉をこねたけれど、実際食べてみたら殆どお米のいい香りしかしなかった。やはりお料理に使う紅茶はアールグレイじゃないと駄目なのか。新三郎さんの出来合いの白玉を戴いた時には「この控えめな香りを楽しむには~」などと嘯いてしまったが、案外お米の香りは主張するということが判った。もち米の香りが頗る良い。

山うにとうふと白玉の組み合わせ

アッサム紅茶白玉団子と山うにとうふは同じ色。完全保護色で目立たない

そして白玉粉を買った際、お店の人に薦められたのがこの食べ方。新三郎さんと同じ熊本の「山うにとうふ」をつけて食すというもの。「白玉屋新三郎の白玉レシピ」の白玉と上掛けのマトリクス表を見たところ、紅茶白玉とお味噌の組み合わせ=〇とあったので、躊躇せず山うにをつけて食べてみる。

【山うにとうふ】 堅豆腐の味噌漬けのことで、平家落人伝説のある熊本県五木村の郷土食。

和製チーズというか何というか、これが感激の美味。私にとって2015年最大の食の衝撃となった1品。熊本県出身のティーインストラクター同期Sさんに教えてもらった。そのまま食べてよし、白いお米やクラッカーにのせてもよし。紅茶に合わせるには……紅茶トニックになら合う! 紅茶ジンジャエールにも合う! 皆で食べよう熊本のおいしいもの!

因みに後日、日本橋の福島県アンテナショップ「ふくしま館」でも豆腐の味噌漬け製品を発見(確かこちら。こちらは山うにと比べると大分触感がしっかりしていた。五木屋さんの商品で云えば、燻製豆腐チーズくらいの歯ごたえ。

紅茶に合うお薦めおやつ作りの材料

【白玉屋新三郎】石臼碾き白玉粉

白玉屋新三郎さんのレシピ本によると、粉50gで白玉14~15個分。

紅茶トニック、紅茶ジンジャエールにはこちらもおすすめ

【五木屋本舗】山うにとうふ


手前の「山うにとうふ オリジナル」は定番。安定のおいしさ。
後ろの「豆腐ちーず」は、オリジナルよりも柔らかめの食感。 その他、柚子や唐辛子、スモークなどの種類あり。どれもごはんが進みすぎて困る。食事制限中の人には全くお薦めしない。

紅茶の友を作るためのお薦め料理書

「 白玉屋新三郎の白玉レシピ 」


パルコ
2014年刊